交通事故による怪我はまず病院に相談しよう

車32

不意に起こる交通事故は完全に防げるものではありません。いつ自分が加害者になるか、あるいは被害者になるか、予測は不可能です。しかし、交通事故が起こった後の対処法をあらかじめ知っておけば、いざ交通事故に遭ってしまってもスムーズに対処できます。

まず、交通事故が起こったら病院へ相談するのが一番確実かつすぐに出来ることです。特に異常がなくても、一度は病院で診察を受けましょう。

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交通事故が起こったらどのような対処をすべきか

交通事故が起こってしまったら、まずは落ち着いて警察へ連絡をします。事故車両は破損していて大変危険なので、すぐに離れましょう。最悪の場合車両火災や爆破に巻き込まれ、怪我をしていなくても二次災害に巻き込まれる可能性があります。

交通事故の相手や周囲の人、もしくは自分が怪我をしている場合、救急車の要請も必要です。迅速な連絡が人命救助、あるいはその後の症状を大きく左右するので、交通事故の連絡と一緒に怪我人の確認を行いましょう。その後は、警察が到着するまでその場に待機します。

警察到着後は指示に従いましょう。怪我をしていてすぐの対処が必要な場合、救急車に乗り病院へ行きます。搬送先の病院で適切な治療を受けましょう。まずは人命救助、怪我の回復が第一です。自覚症状や見た目に変化がなくても、事故の影響で内臓にダメージが及んでいる場合があります。

事故後はしばらく動かずじっと待っておくのが賢明です。事故に遭って慌ててしまう気持ちはありますが、まずは落ち着いて安全な場所で待機しましょう。

病院への通院は必要不可欠

交通事故で怪我をしてしまった場合、病院へ通院、あるいは入院などの対処が必要です。事故に遭っても特に怪我をせず異常がないので病院へ行く必要はない、と考える方も居ますが、事故後しばらく経ってから出てくる症状もあります。

油断は禁物です。事故後はしばらくの間、病院へ通うようにしましょう。症状の早期発見は適切な治療がスムーズに行われ、症状の緩和、その後の治療の負担軽減に繋がります。軽い事故でも一度は必ず病院へ行くようにしましょう。

通院の指示は症状や現在の状況を把握した上で、医師が適切な判断をくだします。医師の指示に従い、通院の必要がある場合はその期間しっかりと病院へ通いましょう。自己判断で途中で止めてしまうのは厳禁です。勝手に通院を止めてしまうと、病院側が作っていた治療計画通りに進まず、状態が中途半端になってしまいます。

場合によっては症状悪化や治療時期の長期化に繋がるので、通院指導があった場合医師が認めるまで忘れず病院へ行きましょう。ただし、医師の診断は必ずしも正しい、というわけではありません。もし診断や治療内容に不安を感じた場合、他の病院で診察を受けるセカンドオピニオンという選択もあります。

近年ではセカンドオピニオン外来というものもあり、患者が自由に医師を選択しやすい環境になっています。事故後の治療は、場合によってはその後の人生を大きく左右するものです。自分の納得のいく形で治療が受けられるよう、病院選びは慎重に行いましょう。

交通事故治療を専門的に行っている病院もあるので、近場で探すのもおすすめの手段です。

病院では治療だけでなく、症状固定や後遺障害診断書の作成を行う

病院で行われるのは治療だけではありません。現在の患者の症状を正確に把握し、その場に合わせた適切な診察と検査、治療が行われます。また、問診で現在の状況や自覚症状、使用している薬の調子や治療内容について、詳しく医師に伝えるようにしましょう。

これらの診断記録は、後遺障害診断書の作成に繋がります。後遺障害診断書とは、もし治療が終わっても症状が残っており、それ以上の改善が不可能になった場合、等級に応じた賠償金を支払うための「等級認定」という手続きに必要な書類です。

後遺症診断書は医師が作成するものですが、患者からの情報提供により診断書の内容はより正確なものになります。曖昧な診断書の内容では、等級の審査に影響が出てくるので、問診は必ず毎回きちんと行いましょう。また、病院では症状固定の判断も行われます。

症状固定とは、それ以上治療を継続しても症状の改善が期待できない状態のことを指します。症状固定の判断は一般的に約半年が経過してから行われますが、症状や部位によって判断の時期が異なるので、症状固定の判断は医師に一任しましょう。

前述の等級認定は、症状固定の診断がくだされてから手続きが始まります。この間に、事故が自分の体にどのような影響を及ぼしたのか、日常生活や仕事への支障はどの程度か、症状はどんなものがあるのか、正確に把握しておきましょう。

等級認定が必要かどうか、症状固定の診断が下される間に医師と相談することも可能です。

症状が後から出てくる場合もある

交通事故の後遺症で一番怖いのが、後から症状が出てくるパターンです。もし軽い症状で放置してしまいその後に症状が出た場合、重篤なケースに至る可能性が高いです。また、重篤な症状が出たケースは総じて後遺障害となり、その後の生活に支障をきたす恐れがあります。

このような事態を防ぐためにも、事故後は必ず病院へ行きましょう。見た目では分からない内臓や骨のダメージも、MRIやレントゲンで正確に診断することができます。素早い診断はその後の治療をスムーズに進めることに繋がります。

早期の治療は症状の改善、完治の可能性を大幅に上げてくれます。大したことはない、という自己判断は、交通事故の後においてとても危険なものです。自分で判断せず、必ず一度は病院へ行き、医師の診断を受けましょう。

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後遺障害の等級認定後も何かあれば病院へ

後遺障害の等級認定が終わり、等級に応じた損害賠償を支払われたら全て終了、というわけではありません。等級が認められたということは、日常生活において大小の差はあれど何かしらの形で支障をきたしているということです。

症状固定の診断をされた後でも、症状は続きます。これを少しでも軽減して元の日常生活に近付けるためには、病院のサポートが必要となります。症状によっては定期的に病院で治療を受ける必要がありますし、薬の服用が必要になるパターンもあります。

また、症状は一定して同じものが出るわけではありません。ある日突然悪化する可能性もあります。このとき、病院に通っていれば素早い対処で適切な治療が受けられます。医師がいいと判断するまで、通院は続けましょう。

通院の必要がなくなった場合も、症状に何か変化が出た場合、一番に相談するべき場所は病院です。かかりつけの医師に診てもらい、その時々に合わせた正しい診断と治療を受けましょう。